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[コラム]天を睨んで星を射る!-その1- [創作コラム]
人は点である。
人と人とは線だ。
そして、面とは世界を現す。
いつも大概電波だが、今日はまたのっけから電波な事を語り出して、一体全体何事かと思うだろうが、まぁ時にはこんな戯言も書いてみたくなることもある。
いつもいつもバカブログを書き綴っていて、本来こういったことはこんなブログで書くべき事ではないし、書く主義でもなかったのだが、それでも書いてみたくなるのが文章屋としての、一表現者としての哀しい性なのかも知れない。
まぁそんな気まぐれで、一応コラムのシリーズとして、物作りに関していろいろな思考を書いてみるのも一興かと思い書いてみることにする。
尚、あくまでも私ことyuukiのあくまでも個人的主観に元ずく偏見に満ちた意見によってこねられた屁理屈なので、「ああ、そんな考え方もあるのね」と軽く読み流していただければ幸いである。
とりあえずしばし付き合いいただけたなら幸いである。
………………
…………
……
さてさてさて。
似非とはいえクリエイターの世界に片足を突っ込んで生きている身として、モノを作っていく上で様々な事に思考を巡らすのが常であり、同時に癖でもあるのだが、その上で不意に世界の在り方とかを感じることがあったりもするし、無かったりもする。
その過程で生まれた思考がさらに世界観の構築などに役立てられるかなぁ、なんて思ったりもすると同時に、そんな理論で片付くようなら、とっくにどっかで誰かが実践しているさ、と諦めの言葉を口ずさみながらも、それでも心のどこかで自分の構築したばかりの生まれたての理論の芽がいつか大樹となり大輪の花を咲かせる日が来るかもしれないと、夢を見ながら書かずには居られないのがクリエイターという哀しい生き物なのである。
さて、その哀しみにまみれたゴミのような生き物の一人が、思考していく中で、不意に理解したのが冒頭の話だ。
物事を構築する上で必要な物として、よくいわれるのが5W1Hであるが、さらに俺はこれを集約して『人・モノ・空間』という三つのカテゴリーで創作を開始する。
人。
それはすなわち、作品の登場人物。
モノ。
それはすなわち、ガジェット。作品で使用される様々な小道具。あるいは特殊設定のこと。
空間。
すなわち、それは舞台となる場所のこと。
これら三つを最重要ファクターとして思考と想像を繰り返して積み重ねていくのである。
時として『人』から作り出すこともあれば、まず最初に『空間』ありきということもある。
それは様々であり、人によっても癖があることであろう。
無論おもしろそうな設定を思いついてそこから構築していくパターンもある。
さて、そこで冒頭の言葉だ。
人は点。
人と人とは線。
その線から面を作り出す。
点である人を創り出すのは割と簡単だ。
といってもなかなかこれも難しい。
なんといっても人を一人産み出すのだ。
並みの苦労ではない。
もっとも簡単に生み出せる安産の時もあるが、それはそれで後で苦労する羽目になる。
その人物に合わせた世界を構築しなければならない事もあるからだ。
そうして生み出した数々の登場人物たちを結ぶと線が生まれる。
この線により人間関係をしっかり構築していく事が世界の作成に繋がる。
そしていよいよ『面』の作成だ。
点の一つを構成するだけでも大変のなのにこれから面を構成するとなればその苦労は並大抵のモノではない。
これが一番厄介だ。
この線から面を創り出すのが一苦労である。
点と線との結びが間違えばロクな面にならない。ここに来て最初の点を置き換える作業もしばしば良くあることである。
なにしろ一次元存在の点を面にまで引っ張るのだから、そりゃしんどいはずである。特に立体的に物事を考えるならば世界観構成は、創作の作業の中で一番苦しく、同時に楽しいモノであろう。
ならば「面」から先に作ってしまえば、後は点を配置するだけで簡単じゃないのか?
そう思う人も居るだろう。
これがまたなかなかに難しい作業となる。
一つ例を挙げてみよう。
コンピューターの基盤を思い浮かべてくれたまえ。
そう、あのプラスチックの板に迷路のように銅箔が貼られているあの基盤だ。
その基盤にどんな機能を持たせるか、どんなスペックにするかを思い描きながら基盤を設定するわけだ。
そこにCPU、電源、様々な要素のパーツをくっつけていくのである。
しかし、一方で常に基盤が最初にあるわけではない。
余っている電源ボックスを使いたい。
手に入れたばかりの新品のCPUで組みたい。
そんな欲求が生まれてくる時、それに合わせた基盤を用意しないといけない。
さて、この作業、どちらが楽であろうか?
当然、そんなのはどちらもメリットデメリットがあるし、条件下によっても対応は変わってくるはず。
要は面から作ろうと、点から作ろうと作業的にはそう大差はないのだ。
つまりそう言うモノなのである。
………………
…………
……
とまぁ、つらつらと似非クリエイターの戯言を述べてみたが、まぁこんな事を考えながら数々の作品がそこかしこで作られて居るんだなぁ、なんて再認識しながら作品を見ていただけるとまた一興かと思うわけである。