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ことぶきつかさがその後のカイ・シデンを描く「ディアフタートゥモロー」 [コミック]
ファースト・ガンダム
なんて呼称を誰が考えて名付けたのかは知らないが、まぁ言い得て妙である。
何しろ、yuuki的世代にとってはガンダムといえばファーストしかなかったのである。
あるいはガンダムに対して新たに呼称を付けるというのが、あまりにも当たり前すぎてバカバカしかったんであるが、時は流れに流れ、30年もの時間が経つと、もうそこかしこにガンダムなるものが生じてしまい、そこでこの『ファースト・ガンダム』という呼称が定着してしまった。
今考えれば、『無印ガンダム』や『ノーマル・ガンダム』などと呼ばれても不思議ではないのだが、そこに『初代』に対する畏敬の念が込められて、全てのガンダムの始祖として、そして所謂リアル系ロボットアニメの原点としての『ファースト』の呼称であるのかも知れない。
まぁ、そんなファーストの世界観、つまり宇宙世紀0079の『一年戦争』をカイ・シデンの視点で振り返ろうというのだから、我らファースト世代からすれば垂涎もののマニアックな物語になることは想像に難しくなく、ページを開けばほうら、やっぱりガンダムの世界観の重箱の隅や角を突っつくような話がてんこ盛りな訳で、yuuki的にはそりゃすっごく楽しめるとは思ったけど、ファーストしらなけりゃどないもしようがないことも確かなわけで、そんなマニア向けでも商売が成り立つんだからガンダムってのぁやっぱりすげぇなと余計な事で感心したりしたわけでございます。
内容的には宇宙世紀で時代は流れ、カイ・シデンはサイド3で開催される『一年戦争展』の出展品のオブザーバーとして呼ばれてやって来る。
しかし、そこには政治的経済的にも複雑な様相が絡み、一ルポライターであるはずのカイも否応がなく巻き込まれていくのか?いかないのか?
さて、ここで問題なのは、一体一年戦争から何年の年月が経過しているのか?
である。
このキーポイントが全編徹底して隠されている。
Z、ZZの後であることは間違いないのだが、そこがよくわからない。
当然意図的にである。
今後のUCガンダム作品への影響を考慮してのことであろう。
まぁ、それがわかったところでこの作品の骨子が揺らぐことはないので、このマニアックな設定の解説を隅々まで味わうことこそが、我らガノタに与えられた楽しみと理解すればいいだけの事なのだ。
カイ・シデン。
思えば一年戦争は彼のサクセスストーリーでもある訳だ。
斜に構えていた物語冒頭……
仲間意識を持ち始めた中盤……
ミハルとの出逢いと、そして別れ……
そして戦争を終結させる為に覚悟を決めた後半。
そして、そのまま軍人として連邦軍に残ったブライトやアムロと異なり、ジャーナリストへと転身した戦後……。
この戦争から一歩引いたところに居るというポジショニングが彼の人気の秘密なのだろう。
なんとも彼のニヒルさが滲み出ている半生ではないか。。
そんな彼が大人になって、一つ一つホワイトベースでの記憶を思い起こしていくのが、なんとも微笑ましくもあり、切なくもある。
話中に「コアブロックシステムが連邦を勝利に導く鍵となった」という説明に対してカイが放ったのが
「この棺桶の出来損ないが?!」
というセリフであり、年齢を重ねてもカイさんはカイさんであると思ってとてもほっとしました。
ファーストとカイが好きな人なら是非読んでもらいたい。
そんな作品です。
なんて呼称を誰が考えて名付けたのかは知らないが、まぁ言い得て妙である。
何しろ、yuuki的世代にとってはガンダムといえばファーストしかなかったのである。
あるいはガンダムに対して新たに呼称を付けるというのが、あまりにも当たり前すぎてバカバカしかったんであるが、時は流れに流れ、30年もの時間が経つと、もうそこかしこにガンダムなるものが生じてしまい、そこでこの『ファースト・ガンダム』という呼称が定着してしまった。
今考えれば、『無印ガンダム』や『ノーマル・ガンダム』などと呼ばれても不思議ではないのだが、そこに『初代』に対する畏敬の念が込められて、全てのガンダムの始祖として、そして所謂リアル系ロボットアニメの原点としての『ファースト』の呼称であるのかも知れない。
まぁ、そんなファーストの世界観、つまり宇宙世紀0079の『一年戦争』をカイ・シデンの視点で振り返ろうというのだから、我らファースト世代からすれば垂涎もののマニアックな物語になることは想像に難しくなく、ページを開けばほうら、やっぱりガンダムの世界観の重箱の隅や角を突っつくような話がてんこ盛りな訳で、yuuki的にはそりゃすっごく楽しめるとは思ったけど、ファーストしらなけりゃどないもしようがないことも確かなわけで、そんなマニア向けでも商売が成り立つんだからガンダムってのぁやっぱりすげぇなと余計な事で感心したりしたわけでございます。
内容的には宇宙世紀で時代は流れ、カイ・シデンはサイド3で開催される『一年戦争展』の出展品のオブザーバーとして呼ばれてやって来る。
しかし、そこには政治的経済的にも複雑な様相が絡み、一ルポライターであるはずのカイも否応がなく巻き込まれていくのか?いかないのか?
さて、ここで問題なのは、一体一年戦争から何年の年月が経過しているのか?
である。
このキーポイントが全編徹底して隠されている。
Z、ZZの後であることは間違いないのだが、そこがよくわからない。
当然意図的にである。
今後のUCガンダム作品への影響を考慮してのことであろう。
まぁ、それがわかったところでこの作品の骨子が揺らぐことはないので、このマニアックな設定の解説を隅々まで味わうことこそが、我らガノタに与えられた楽しみと理解すればいいだけの事なのだ。
カイ・シデン。
思えば一年戦争は彼のサクセスストーリーでもある訳だ。
斜に構えていた物語冒頭……
仲間意識を持ち始めた中盤……
ミハルとの出逢いと、そして別れ……
そして戦争を終結させる為に覚悟を決めた後半。
そして、そのまま軍人として連邦軍に残ったブライトやアムロと異なり、ジャーナリストへと転身した戦後……。
この戦争から一歩引いたところに居るというポジショニングが彼の人気の秘密なのだろう。
なんとも彼のニヒルさが滲み出ている半生ではないか。。
そんな彼が大人になって、一つ一つホワイトベースでの記憶を思い起こしていくのが、なんとも微笑ましくもあり、切なくもある。
話中に「コアブロックシステムが連邦を勝利に導く鍵となった」という説明に対してカイが放ったのが
「この棺桶の出来損ないが?!」
というセリフであり、年齢を重ねてもカイさんはカイさんであると思ってとてもほっとしました。
ファーストとカイが好きな人なら是非読んでもらいたい。
そんな作品です。
機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより― (2) (カドカワコミックス・エース)
- 作者: ことぶき つかさ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/11/21
- メディア: コミック
機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより― (1) (角川コミックス・エース)
- 作者: ことぶき つかさ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/10/26
- メディア: コミック
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