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浅田弘幸氏の『テガミバチ』が20巻でついに完結! [コミック]

あまりだらだら続く作品を私はあまり快くは思っていない。

なんともだらけた感じがするからである。

ならばなにが良いというのか?


20巻前後で終了するコミックは長編としての傑作が多い。


無論、yuukiの独断と偏見に依る物である。

しかし、実際に自分が読んできて「これは!」と思うモノはそのくらいの巻数で終わっている。

否、それ以上続いている作品は、飽きてきて買うのをやめるのである。

そりゃあ、そんなんしか残ってないわな。


で、オレの敬愛する作家の一人である浅田弘幸氏もまた、名作テガミバチを、綺麗に20巻で収めてくれた。

いや、別にオレの為に終わらせてくれたわけではないことくらいは承知の上だが。



この作品の何が素晴らしいかって、テーマ、ガジェット、キャラクター、世界観、その全てが一貫していて一切ぶれないのだ。

テーマがぶれないから主人公もぶれない。

非常に読んでいて爽快なのである。

画面が常に暗いのと、後半になるに連れ人間関係がややこしくなるのはあるが、まぁ通して読めば判明することなので、気にしてはいけない。

いや、むしろその暗い画面こそこの世界観なのだと。

だからこそ世界がその『闇』から解き放たれた最終話に初めて白い世界が現れるという演出が生きてくる。

ああ、もうなにもかもが計算尽くで作られていやがるよ、もういやになるくらいにな!

そして、この一貫して描かれ続けた「人の心」について。

まず最初に「テーマ」として「心」がある。

その「心」を届ける為の「テガミ」、それを運ぶ配達人「テガミバチ」、そして心をエネルギーにして打ち出して危険な鎧虫に立ち向かう「心弾銃」……。

もうこれでもかこれでもかってくらいに「心推し」でくるじゃないか!

本来作品のテーマなんてモノは簡単に読者にわかるモノであってはならないなんて定石もあるにはあるけれど、ここまで一貫してテーマを描き続けた作品は近年では稀でなかろうか?

それを20巻という巻数に至るまで描き続けた浅田先生に私は敬意を表したい。

なにはともあれ、月刊ジャンプからジャンプSQへと継続しての執筆お疲れ様でした。

なんか帯には浅田先生のキャラデザでのアニメ化が進行しているそうですが、また浅田先生のマンガが読みたいです。

よろしくお願いいたします。



テガミバチ 20 (ジャンプコミックス)

テガミバチ 20 (ジャンプコミックス)

  • 作者: 浅田 弘幸
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/01/04
  • メディア: コミック



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