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『ドラえもん』ののび太の特技について考察してみる。のび太は実は高い空間認識能力の持ち主? [雑記]

野比のび太という少年が居たとする。

彼は学校の成績はてんで駄目なのだが、射撃の腕前は一流で、あやとりのセンスはプロ級で、ピーナッツを放り投げて口で受けて食べるのが百発百中なのである。

そんな彼の特技を再度列挙してみて思ったことがあるので、今日はそれについてつらつらと述べてみたい。

さて、誰もが知っている国民的キャラクター『ドラえもん』の主人公、野比のび太。

彼のプロフィールについて今更ここで語る必要も無い程に彼は有名人だと、少なくとも僕は思っている。

そんな彼の特技が上に並べた三つだ。

この三つの特技から、僕はあることに気がついた。

「もしかしたら、のび太という少年は、実はもの凄く高いレベルでの空間認識能力を有しているのではないか?」


空間認識能力とは、人が少なからず有している能力の一つである。

本来、視覚的には認識されないところでのものや人の動きが感知出来るというものである。


身近なところで言うと車の運転にはこの空間認識能力が必要とされる。

今でこそバックモニターとかがあって便利になったが、それがない時代、この空間認識能力が求められた。

本来視覚的に認識されていないはずの車の端が、現在どこに位置しているかを正確に把握出来る。

無論、経験則に依るところも大きいだろうが、これを高いレベルで有した場合、巨大トレーラーや、特大フォークリフト、あるいはショベルカーやクレーンの運転を可能にしているのである。

射撃には言わずもがな、その空間認識能力なくしては語れない技能の一つではないか?

しかも彼、のび太は未来の秘密道具を貸してもらった際に起きる様々な空間における変質なども、最初は驚きはするものの、すぐに慣れて、果てはその道具の別の使い道まで考案する。

これも彼の高い空間認識能力のなせる業かもしれない。

一応、誰か気付いて書いているかな?とネットで検索をしてみたが、「空間認識能力」と断定している記述は見当たらなかった。

さすがにスレッドの全部を見たわけではないから、何処かでは書かれているかもだが。

改めてのび太と空間認識能力との関連ありそうなものをあげていこう。


○まず射撃に関して

相手との自分の距離、あるいは相手がどう考えて、どう動くかの先読みの為の想像力。

そしてそれを可能にする為の反射神経が必要であるように思われる。

普段はトロイはずののび太が射撃での、アドバンテージを得るのは、実は高い空間認識能力による距離感の把握が行われているからではないか?

そして想像力が豊かな彼は、隠れた相手がどう動くかを計算し、先読みまで、おそらくは無自覚にしているのだろう。



○あやとりに関して

そしてあやとり。これもおそらく前述の能力が不可欠だろう。

紐がどう動いて、どう重なっているか、どうすれば絡まないで目標としている形を成立させるのかを、完璧に把握しているからこそ、全国レベルのあやとりストになり得るのではないか?


○ピーナッツの投げ食い

最後にピーナッツの投げ食い。

これほど空間認識能力という能力の有無を明確に現している技能はないのではないだろうか。

野球選手がフライの打球を背面キャッチしたりするのはその空間認識能力の高さ故といわれている。

つまりのび太はイチローと同等の空間認識能力を保有していると言っても過言ではないのだ。

高い空間認識能力と、目的意識によって発揮される、論理展開と応用力。

これが実はのび太が天才ではないかという説を裏付ける一因になりはしないだろうか?




実は、のび太の天才説というものがある。


私こと、yuukiも今回、調べるまで知らなかったことなのだが、ドラえもんの作品中、のび太は一度だけ100点満点を取ったことがあるのだという。

いったいそれはどういうことなのか?

のび太=実は天才説に一石を投じようとしている僕からすれば非常に興味深い内容だった。

内容を見てみると、小学生では習わないはずの一次関数の数式が問題として出ている。

その問題がこれである。
Math030_Nobitaexam001.png

さっぱりわからない問題が並んでいる。

こんなの僕が現役の高校生だったとしても、ちゃんと解けるかどうか自信がないです。

これを解いただけではなく、満点までとったのび太という小学生は、まさに天才ではないか?
という疑い(?)がかけられても確かにおかしくはない。

ふと僕はある中学生の頃の友人の話を思い出した。

彼は、後に京都大学に現役合格するほどの、いわゆる天才系の少年だった。

そんな彼が数学が大の苦手の僕に言い放つのだ。

「算数は大嫌いだったけど、数学は好き」

ごめんなさい、もう凡人たる僕にはその違いが全然さっぱりわからない。

いや算数と数学の違いくらいわかるよ、わかるけどざ。

でも、普通だったら、算数嫌いだったら、数学も嫌いなんじゃないの?

英語の文法が嫌いだけどヒアリングは大好き、とかそういう感じとはまた何か違う。

彼は説明してくれた。

意味もなく掛け算の九九を覚えさせられたり、数式を用いないで単純に計算だけをこなす作業が彼の中ではたまらなく意味のないことだったのだという。

四則演算なんて練習するまでもなく見たら計算出来るし、反復学習をさせられる意味がわからないと、彼は言っていた。

僕は彼に問うた。

じゃあ数学は何がいいのか?

彼はこう答えた。

あれは解く為にあるからいいんだそうだ。



話が逸れた。

さてこの話、のび太の事実に当て嵌めてみると符合する部分が見受けられないだろうか?

無論、彼が超難問を解いたからといって、これまでの酷い点数が、おおよそ小学生が取って
問題がないとは言えない最低レベルの成績が帳消しになる訳ではない。

しかし、この1点だけを取ってみれば、なるほど、実はのび太はきちんと目的を与えてやれば、それをこなそうとする能力を有しているのかもしれない。

実際、のび太が単なるおバカではないという証しの中には、ドラえもんの出す、未来の未知の道具を使いこなし、あまつさえ所有しているドラえもん本人が思いもつかないような使い道を発案している。

つまり、彼は目的、目標をきちんと置いてやれば、試行錯誤して問題をクリアしていく能力に富んでいるのかも知れない。

そして前述のあやとりの話に戻るのだが、あやとりも「なにをどうすればどうなる」という結論を求める為の過程の作業になるのではないだろうか?

だからこそ彼はあやとりを得意としているという結論はいささか強引かもしれないが……。


いやはや国民的アニメの主人公属性たるや、恐るべしである。

だけど、本当に恐ろしいのは別にある。

これらの能力をたとえ後付けであったとしても、藤子不二雄先生は意図して設定したのだろうか?

意図的だとしたらその計算力は驚愕であるし、もし偶然だとすればその偶然はさらに驚異である。

これを意図的にせよ、偶然にせよ、この能力の断片を与えた作者の能力こそ、僕は本当に恐ろしい。

いずれにしても、ただ受け身なだけの少年に、こんな将来性を含ませる藤子不二雄先生の設定力に感服し、畏怖するしかない。

まったく、昭和を代表する漫画家達のその発想力にただただ脱帽するだけである。

だからこそ半世紀以上も愛され続ける作品が作り上げられたのだろう。

お見事としか言いようがない。
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