『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』を観たので感想などを。

• runriot55uk見た。すごく面白い、というわけではないが興味深い作品ではあった。 皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(字幕版) https://t.co/7qPN5prG4K11/26 14:53

と言うわけで観ました。

AmazonPrimeで上がっていたので、そういえば観たかったなと思って昨晩、観たのです。

もう結果としては、なんだかなぁ、というものではあるのですが。

まぁ日本のアニメがフィーチャーされているというのは興味深いものです。

実際にイタリアでは『鋼鉄ジーグ』がロボットアニメの代名詞の
位置づけとされているらしい。

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
• メディア: Blu-ray

さて、もう放映から時間経っているので、軽く物語をなぞっていく。

ネタバレもあると思うので、こっから先は
ネタバレ嫌いな人と未見の人は読まないでね。

あ、未見だけどネタバレ全然OKって人は全然見てください。




イタリアのチンピラ組織の下っ端……というよりも、下っ端以下の
使いっ走りをしている主人公エンツォは、ある日、敵対組織（？）の
連中に追われて川に飛び込んで難を逃れる。

しかし、川の底にはドラム缶が沈められており、そのドラム缶は
なんとイエローケーキ（原子力の不法投棄の別称）だったのだ！

だが、チンピラとマフィアが抗争を繰り広げる街で、
下っ端の彼はある闇取引に立ち会う。

ところが彼を連れて行ったチンピラ共々に拳銃で撃たれてしまい、
建設中のビルの9階から落ちてしまう。

本当なら即死のところ、エンツォは生きていた！

彼はそこで初めて自分には得体の知れないパワーを
手に入れたことに気が付くのである。

ここからの彼の動きがすっごく人間的でおかしい！

まず自分の力に気が付くのが、AVを見ている時、っていうのも
なんだか笑える演出だし、そもそもなんでイエローケーキが
そんな浅い川底に放棄されているのかも謎だし。

ていうか、ヤバすぎる！www

そもそも冒頭でエンツォがなんで追われていたのかも説明ないし、
結構ハチャメチャな映画ですよ、これ。

（まぁ、鋼鉄ジーグだしなぁ……ｗ）

とにかく超絶パワーを手に入れたエンツォは、
ATMをまるごと強奪して金を手に入れる。

その金を使って大好物で冷蔵庫をいっぱいにし、
AVを買ってきて、さぁ、お楽しみタイムだーーーっ！

ってしてるの、男の欲望に忠実過ぎやろーーっ！　笑ってしまった。

さて、闇取引の時に殺されたチンピラには娘がいた。

まぁ娘といってもまぁまぁ大人なんだけど。

ちょっと病んでいて、彼女はずっとDVDで『鋼鉄ジーグ』を観ている。

女王ヒミカがやってくるとか、闇の時代がくるとか、
完全に現実と空想が混じっちゃってる系の子。

最初は相手にもしていなかったんだけど、
ちょっとは世話になった人の娘で放っておけなくなって、
チンピラ共から守ったのをきっかけに共にいることになる。

だけどチンピラのボスはしつこく絡んでくる。
その中でも抗争は激化していき、エンツォのパワーを狙ってくるのだ。

抗争の中、縦断に娘も殺されてしまう。

哀しみにくれるエンツォだが、やがて自分のパワーの使い道を
”正義”の為に使うことを決意するのだ！

超絶パワーを手に入れたチンピラのボス、ジンガロとの最終決戦は
本作一番の見所！

熱狂しているスタジアムを爆破しようとしているのを阻止しないといけない！

さて、エンツォは鋼鉄ジーグのように戦えるのか？！



まぁ、シナリオ的に見ると、すっごくありがちなんだけど、
イタリア下町の退廃的な世界観、マフィアに取り入ろうとしている
チンピラチームの必死さ、それに巻き込まれるエンツォなど、
なんとも切なく哀しみしかない。

それを和らげるのは鋼鉄ジーグが大好きなヒロイン（？）の存在なのだが、
彼女を失うことによって、エンツォは正義に目覚めるのだが。

ありがちなストーリーではあるが、終始なんとももの悲しい雰囲気が漂う。

何よりもラスト、エンツォ役のクラウディオ・サンタマリアが歌うエンディング。

スローテンポになっていてわかりにくくなってはいるが、
なんと『鋼鉄ジーグ』のOPなのだ！

気が付いた時点で、吹いてしまった。

あの鋼鉄ジーグがカンツォーネみたいになっていて、
物語のもの悲しさに追い打ちをかけてきます。



エンディングだけならyoutubeで視聴出来ますが、
この哀しみは映画を観た後で味わって欲しいです。

また違う味わいがあるでしょうから！

そんなワケで、『皆はこう呼んだ。鋼鉄ジーグ』

気になったら是非ご視聴ください！

アマプラで観れるぞ！